※この記事は令和8年3月現在の法令に基づいて作成しています。
こんにちは、新潟市で活動しているハル税理士事務所、税理士の佐々木です。
当事務所ではebay、catawiki、米国Amazonのプラットフォーム輸出事業を扱うことが多いのですが、令和8年1月分から、eBayでCreditNoteという新書式が出ました。
この書式について、会計処理をし忘れると消費税還付の額が大きくズレます。
自戒の意味も込めて、記事にしておきます。
なお、関連記事はコチラ。



【経営】輸出事業チャレンジ_3-4か月目:急激な売上の伸び、休業
【経営】輸出事業チャレンジ_1.5か月目~2か月
CreditNoteが出現した
古物商の店主さん佐々木先生。
eBay見てたら、何か変な帳票ありますが…。
CreditNoteって名前のようですが。
eBayはけっこう成熟してきたプラットフォームです。
あまり変化はない……ことはなく、関税、バイヤー保護などの名前のもとに、サービスがしょっちゅう変わっています。
このCreditNoteも2026年に突然出現した新しい資料です。
1.CreditNoteってなに?
まずは、eBayのおしらせ。
上記ページからですが、
「クレジットノートとは、すでに発行された請求書に対して、返金や減額が発生した場合に発行される書類です。
セラー手数料や税金の取り消し、調整、返金などが行われた際に、その金額がアカウントに返金されたことを示します。」
「eBayのクレジットノートは、タックスインボイス(税務上の適格請求書)と同様に、公式な会計・税務関連書類として扱われます。
元の請求書とは別の書類として保管し、会計・事務手続きにご利用ください。
何のこっちゃ?
と最初思いましたが、実際に当事務所のお客さんにお願いして、2026年1月分のCreditNoteとTaxInvoiceをダウンロードしてもらったところ、なんとなく意味は分かりました。



結局、何なんですかこれ?
まぁ、TaxInvoiceの減少版みたいな感じでしょうか。
消費税法的に言えば、「仕入にかかる対価の返還」でしょう。
要は、支払ったお金が戻ってきた場合に使う書類です。
12月に550円(消費税50円)仕入れました。
インボイスとして、「仕入550円(消費税10% 税額50円)」と書かれた請求書もらいました。
1月に12月仕入のうち、110円(消費税10円)分を返品しました。
返還したインボイスとして「12月仕入の返品 110円(消費税10% 税額10円)」をもらいました。
こんな感じです。
TaxInvoiceなので、中身は仕入でなくて「売った商品にかかるFinal value fes、International feesなどのeBay手数料の戻り」です。
リターン、キャンセルが起きたときに発生する書類ですね。
eBayセラーでリターン、キャンセルは付きものなので、まぁしょうがないです。



んー、仕組みは分かりました。
それのTaxInvoice版がCreditNoteなんですね…。
でも、これどうやって使うんですか?
12月に既に処理したTaxInvoiceと1月のCreditNoteを突き合わせるんでしょうか?
2.CreditNoteの使い方
まぁ、簡単です。
TaxInvoiceとぶつけて、相殺してやれば終わりです。
そして、上の疑問「12月に既に処理したTaxInvoiceと1月のCreditNoteを突き合わせるんでしょうか?」が出てきますが。
結論としては、わざわざ過去のTaxInvoiceとぶつける必要はなく、同じ月のTaxInvoiceとぶつけてやればOKです。
国税庁タックスアンサー No.6363 値引き、返品、割戻しなどが行われた場合の税額の調整(仕入れに係る対価の返還等)より。
調整を行う時期
当初の課税仕入れを行った課税期間ではなく、仕入れに係る対価の返還等を受けた課税期間において調整を行います。
簡単に言うと、過去に戻さなくていいよ、発生した時に処理すればいいよ、ということです。


ざっくり、CreditNoteの一部を切り抜いています。
途中は省略していますが、最終的には一番下の「Total Credits Summary in JPY」の部分を拾えば大丈夫です。
これと、TaxInvoiceを突き合わせですね。



なるほど。
分かってしまえば、大した中身のものではないですね。
そうです。
どちらかと言うと、気を付けなければいけないのは、「CreditNoteという帳票が一つ増えた」という認識ですね。
2026年1月以降、この帳票を知らずに消費税計算していくと、確実に消費税還付を過大申告になってしまいます。
申告時点では何も思わないでしょうが、数年後に税務調査が入った場合、CreditNoteの分の消費税は返還しなければなりません。
おまけに「過少申告加算税、延滞税」付きで返還することになります。
確実に2026年1月以降のeBayでの利益計算にはCreditNoteを入れるようにしましょう。
CreditNoteは忘れずに



結論としては、
・CreditNoteは忘れずに
というところですかね。
その通りです。
単なる仕入戻し(TaxInvoiceの戻し)なので、そう難しい書類でもありません。
とにかく処理を忘れずに、ということです。
eBay、catawikiなど、気を付けないとプラットフォームの変更がしょっちゅうあるので大変です。
税理士としてもアンテナ張っていないと危険な領域です。
インボイスの特例もまた2026年度で変更ありますし。
(こちらもそのうち記事にします)
eBay、catawikiなどの輸出事業に取り組まれている方の経理処理でのご相談は気軽にご連絡ください。












