※この記事は令和8年1月現在の法令に基づいて作成しています。
こんにちは、新潟市で活動しているハル税理士事務所、税理士の佐々木です。
当事務所は小売プラットフォーム事業(Amazon、メルカリ、独自プラットフォームなど)、その中でもebayや米国Amazonでのプラットフォーム輸出事業が得意分野です。
今回、噂(?)のcatawikiに経理対応しましたので、ご報告です。
なお、関連記事はコチラ。


catawikiって何ぞや!
古物商の店主さん佐々木先生、最近、Ebay以外に「catawiki」っていうものをよく聞くのですが、聞いたことありますか?
なんか、けっこう良いプラットフォームと聞くんですが。
私も、2025年に入ってから、お客さんを通じてcatawikiをよく聞くようになりました。
私自身もEbayをしていましたので、「Ebayの似たものかなぁ~」くらいに思っていましたが、2025年夏くらいからお客さんを通じて「catawikiいいですよ!」「catawiki、けっこう未来あるかも!」と聞くので、どのようなプラットフォームか気になっていました。
ちょうど、そのころ、お客さんの一人が「catawiki始めました!佐々木先生、経理よろしこです~!!」と言うので、慌てて情報収集しました。
1.catawikiに注目が集まる経緯



佐々木さんの得意なEbayとcatawikiって、何が違うんですか?
Ebayってメルカリの外国版のようなイメージですけど、catawikiはそれとも違うのかな?
Ebayがメルカリの外国版、というのは大まかにはアタリです。
Ebayの場合は、メルカリよりも手数料が高く、バイヤー(ショッピング客)優先の雰囲気があるので、セラー(ショップ側)はけっこう気を遣いますし、アカバン(アカウントバン→アカウント停止、売れない)もよく起こります…。
その代わり、メルカリと違って全世界(アメリカが主流ですが)相手ですので、バイヤーの数がケタ違いです。
※ アクティブバイヤーは1億3400万人
ebayジャパン https://ebay.co.jp/start/business/business-entry1 2026年1月5日現在
そんなEbayですが、2025夏までは私のお客さんだと年商1000万円~数億円まで、きっちりEbayで売っている印象でしたが…。
2025年8月に米国トランプ大統領によるデミニミス関税ルールの改定により、Ebayの送料・関税の処理が大きく変わりました。
ここら辺は、Ebayカリスマの方々が記事にしているので省きますが、アイテム売買後の関税のDDPの強制により、かなり利益にブレが生じる状態となっています。
本来は関税はバイヤーが負担するのが当たり前ですが、現在のEbayの制度だとセラーが一旦売値に載せて負担する必要があります。
ここらへん、Fedexなどのクーリエから実際に請求が来るまで、実際の関税負担額がはっきりしない、関税負担を嫌がるバイヤーの対処はどうするの??など、不安定な状況が続いています。
そんな中、ヨーロッパ主体のcatawikiに注目が集まるのは、当然かもしれません。
2.catawikiの特徴、Ebayと何が違う?



catawiki、ebayよりも儲かるならやりたいです!
何が違うんですかね…。
このcatawiki、ebayの違いもブロガーさんが記事にしていますので、簡単に。
①バイヤーの多い国(メイン国)が違う
まず、ebayは米国の企業でして、当然にバイヤーも8割以上はアメリカの印象です。
ebaymagでEU圏も個別に狙っていけますが、やはりアメリカに強いプラットフォームです。
これに対し、catawikiはオランダで設立、コレクターズアイテムに特化したプラットフォームです。
EU圏内が強いプラットフォームであり、バイヤーもEU圏内が多い印象です。
つまり、デミニミスで揺れているアメリカよりも大きなルール変更がない(現在は)EU圏内の方が2025年後半からは安定しているイメージです。
(将来的には変動あると思いますが…)
②成熟性、ルールの固さが違う
さて、2025年のebayですが、10年前と比べ「バイヤー保護」のポリシーが強くなっています。
売買後の発送ルールにしても、リターンについても、よほどセラー側がEbayルールに沿ってやっている、さらにその証拠を保全してるのでなければ、バイヤーから訴えられると負けます。
私自身もセラーをしているときに「マジでこんな理由でリターンリクエストするのかよ…」「すり替え詐欺か…?」と思ったことありますが、ネガティブフィードバックを恐れて全額返金で対応したことが多いです。
争っても負ける可能性ありますし、返品したとて再輸入関税も発生しますし、無事な状態で商品が帰ってくるか分かりませんし……。
本当にバイヤー側は気を遣うなぁ、と思っていました。
これに対し、catawikiは発送についてはプラットフォーム側で管理する体制がEbayほど整っていません。
ある意味、5,6年前のEbayに近い状態でしょうか。
セラーがこれから多く参入してくると、もっとEbayのようにセラーを縛るルールもできるかもしれません。
逆に言うと、関税トラブルなどの時にcatawiki側から補償、サポートなどが受けられないというデメリットもありますね…。
③catawikiはオークション形式
最後に、catawikiは基本オークション形式です。
Ebayにもオークションはありますが、基本的には売値を決めて行う固定価格取引が多いです。
オークション形式だと、取引価格が不明な面もありますが、ある意味では市場価格(需要と供給)に沿った値段に収縮する傾向にあります。
④手数料がシンプル
Ebayの手数料はけっこう複雑です。
- ストア(店舗)手数料…スターター(4.95ドル)、ベーシック(21.95ドル)など価格と性能が異なる。
- リスト(出品)手数料…基本は、ストア無料出品範囲内の枠に収まるため、フリー。
- 落札手数料…ストア契約有り無しで変わる。さらに、カテゴリにより変わる(本など15%超、楽器は6.7%など)
- 海外決済手数料…1.35%
手数料の種類が多く、また、ストアの状態、カテゴリにより多く分岐します。
手数料について、取引前に正確に割り出すのはけっこう難しいです。
PromotedListingや、期間限定のebayジャパンの還付特典などがあると、かなり予想利益はブレます。
また、ストア、落札など日本の消費税がかかる手数料がある反面、消費税がかからない手数料も存在します(評価が悪くなった時に受ける罰則のような手数料など)。
TaxInvoiceで分かりますが、それでも経理の際にはけっこう気を遣います。
これに対し、catawikiの手数料は成約時に12.5%と非常にシンプルです。
落札しない場合は、基本は手数料かからないのでかなり分かりやすい設計です。
3.catawikiの経理
さて、catawikiの経理ですが、最初はどんなプラットフォームか分からずに苦戦しました。
「固定価格?落札?」「クーリエはどうするの?」「落札価格の入金タイミングは(バイヤー側の受取通知などあるのか)?」「入金経路は(ペイオニア?ペイパル?銀行送金?)」などなど…。
経理をする税理士事務所側でもプラットフォーム販売から入金までのシステムを知っておかないと、消費税還付、所得申告でミスる可能性があります。
ですので、けっこう念入りに調べました。
結果としては、前述のとおりEbayよりもシンプルな流れだったためにお客さんからダウンロードしてもらった資料で充分に事足りました。
とはいえ、この手のプラットフォームは進化、拡大とともに手数料システム、販売・発送システムなど変わっていくものですので、基本的には情報収集は欠かせません。
この点は、当事務所では独自の調査に加え、お客さんとやり取りを密にさせてもらうことでも情報収集するようにしています。
catawikiのまとめ



佐々木先生の事務所も、いろいろ勉強して最新のプラットフォームに対応しているんですね…。
日本でも楽天、ヤフーの台頭、メルカリの台頭、Amazonジャパンの存在などここ10年で大きく変わっています。
セラー側も様々なプラットフォームでチャンスを狙っていますし、国外に目を向ければebayは成熟して、次のプラットフォーム待ちの状態のようにも感じます。
商売があれば、納税もありますし、その中でも「正しく、かつ税額を抑える」のも税理士の仕事と考えれば、プラットフォームの勉強は欠かせません。
また、2026年も新たなプラットフォームが台頭するのか、既存のプラットフォームが粘るのか…。
国内Amazon、メルカリ、国外Amazon、ebay、catawikiなどの小売業の経理で困っている場合は、気軽にご相談ください。











