こんにちは、新潟市で活動しているハル税理士事務所、税理士の佐々木です。
今回は、当事務所の紹介も兼ねがてら、会計ソフトについて書いていきます。
経理の仕事では欠かすことのできない、会計ソフト。
税理士にとっても、会社の経理担当にとっても重要なアイテムです。
そして、「どの会計ソフトがいいの?」「何が違うの?」などいろいろ聞かれることもありますね。
今回は、そんな会計ソフトについて、当事務所採用のものから、個人的な感想含めてご紹介します。
なお、税理士ブログ、経営関係のブログは次のとおりです。


ハル税理士事務所の会計ソフト対応
2代目(予定)そういえば、佐々木先生の事務所の会計ソフトって何を使っているんですか?
うちの会社のソフトには普通に対応してくれていますが、先生自体は得意なソフトってあるんですか?
会計ソフトは税理士業をするにあたって、必須でかつ重要なアイテムです。
独立開業するときに「お客さんが税理士側に合わせるんじゃなくて、お客さんがやりやすい会計ソフトを提案し、説明していきたい」と思いました。
結果、ハル税理士事務所で対応可能な会計ソフトは9メーカー、種類で10を超えています。
この「対応可能」という意味は、「最低限、お客さんに導入・初期設定から使い方を教えていける」という意味です。



会計ソフトって10以上もあるんですね…。
先生はかなり多く使えるんですね。
自慢になりますが、対応可能なソフトは多い方だと思います。
次のようなソフトを使っています。
1.当事務所で採用しているソフト(メインソフト)
※イラストに、各メーカーのリンクを貼っています。
アフィリエイトなどしていませんので、リンクがうざい場合は触らないように。



あっ、マネーフォワードは佐々木先生が時々語っているやつだ!
この2つは、当事務所が契約して自分の事務所で使えるようにしているものです(2025年現在)。
マネーフォワード
クラウド対応できるお客様には「マネーフォワード」一択です。
理由は、「銀行・クレカ連携」「レジ連携」など、いわゆる「API機能」が非常に優れているからです。
銀行・クレカ連携は最近いろいろなメーカーで対応していますが、マネーフォワードほど使いやすく、かつ、標準機能として搭載されているのが常識、みたいな感覚のメーカーは少ないです。
2025年現在では、イチ押しです。
弥生会計
次に、弥生会計。
これは、けっこう知っている人も多いメーカーだと思います。
デスクトップで使うには、使いやすいソフトです。
API機能として銀行・クレカ連携も可能ですが、マネーフォワードには勝てません。
でも、高速入力可能な使い心地は、ベテランの経理担当さんがいる場合には最適ですね。
2.ハル税理士事務所で対応可能な会計ソフト(サブ)
次に、導入から利用まで、使うための機能説明など含めて対応できる会計ソフトたち。
並び順は、私(税理士佐々木)がよく使っていた順で、おススメ順ではありません。
freee
個人事業やスタートアップの会社での知名度がかなり高いのではないでしょうか。
クラウド会計ソフトとして一番有名なメーカーかも。
そして、会計知識の薄い方には非常に使いやすいタッチです。
API連携(銀行・クレカ)も強いですね。
個人事業の方なら会計処理から所得税申告まで、freeeの案内に従ってポチポチで完了できるほどの機能です(中身が正解かは置いておいて)。
税理士から見ると、かえってガイダンスが強すぎて、もう少し玄人好みにしてほしいなぁ、と思います。
MJS
知らない人の方が多いメーカーでしょう。
以前の会計事務所ではメイン機だったので、今でも詳しいです。
デスクトップ用のソフトとクラウド会計ソフトの両方があり、いずれも玄人好みの仕上がり。
API連携も微妙な能力で存在していますし、紙をスキャンして会計処理にするAI-OCR機能の存在していますが…。
使い慣れた税理士側ならいいですが、会計ソフトなんて触ったことないですという方はまず触れない方がいいでしょう。
価格は安いです。玄人向け。
エプソンR4
マニアックです。
エプソン自体は知っていても、会計ソフトを売っていることを知っている人は少ないでしょう。
そんなエプソンの会計ソフトですが…特に使いやすくもなく、AI機能などもないはず。
でも、5期比較など経営分析用の機能は揃っています。
まぁ、初心者に薦めるものではないです。
JDL
会計ソフトメーカーとしては、そこそこ名は知られていると思います。
IBEXという航空会社も持っている大企業ですね。
独立したての最初の半年は当事務所はJDLでした。
理由は安いから(会計ソフトと税務ソフトの合計で安い、会計ソフト単独だと微妙です)。
AI-OCRという紙から会計処理にする機能が優秀ですが、クラウド対応はイマイチ。
JDLという枠組みに収めようとする姿勢が、当事務所の「お客さんの側に合わせてソフトを決めていく」姿勢に合わなかったので、現在使用していません。
あと、全体的に平成を感じるソフトの機能が好きじゃない…。
フリーウェイ経理
これまたマイナーなメーカーです。
JDLから分岐したらしいメーカーですが、個人的にはJDLを現代風に作り直した印象です。
意外に使いやすい印象ですが、どちらかというと「紙」に強く「クラウド・API」には弱い印象です。
弥生会計のように紙を見ての手打ちをメインとするなら、採用してもいいスピード感。
とはいえ、マニアックですよねぇ。
PCA会計
知り合いの会社で採用しており、使ったことがある程度です。
正直なところ、印象が薄いです。
使いやすい、使いにくいはあまり感じませんでしたが、特に人に薦める機能も感じませんでした。
発展会計
こちらも、知り合いの会社で採用しており、使ったことがある程度。
今風な感じでしたし、工事会計・原価計算あたりに強そうな印象でした。
使い込んでいくと、メリットは多そうです。
今後触る機会があれば、もう少し深めてみたいメーカー。
2.ハル税理士事務所のおススメの会計ソフトは?



佐々木先生の事務所だとどのソフトをお勧めしていますか?
まずですが、会計ソフトだけではないですが、原則的な考え方として「使い慣れたものが一番」です。
API連携(銀行・クレカ、レジ)やAI-OCR(紙をスキャンして自動仕分け)など技術は進歩していますが、「最終的には人の目で確認して、消費税コードや資産計上など判断する必要がある」点は変わりません。
新しい技術といえど、何もしなくても会計処理OKというわけではなく必ず人の手は入ります。
最新技術導入したところで、そこまで会計処理が早くなるわけでもなく、慣れたソフトがあれば基本的には使い続ける方がいいと思います。
最新のAPI連携やAI-OCR機能は、会計事務所にとっては良いですが、お客様のためになるかは別です。



そういえば、先生も当社の会計ソフトに対応してくれていますが、「変えた方がいい」とは言わないですね。
会社の経理の人が慣れているものがベストですからね。
税理士側が合わせればいいだけです。
基本ですが、会計処理を早くしたい場合は、最新技術もいいですが「領収書の経理担当への手渡しを早くする」「一定のタイミング(週1、月2回など)で必ず入力する」「補助簿を作って会計処理自体を減らす」の方が効果が出ることの方が多いです。
そのうえで、会計ソフトを切り替える希望がある、これから会計ソフトを導入するなら「マネーフォワード」か「弥生会計」です。
①会計にかける時間を減らしたい、ITを使えそうな方
「マネーフォワード」はAPI連携機能が非常に強く、クラウドソフトとしての完成度、料金は少し高めですがそれを超えるメリットがあります。
「若手」「最新技術に興味がある」「会計にかける時間を少しでも減らしたい」というキーワードに引っかかればマネーフォワードを勧めます。
個人事業主の方ならfreeeも全然ありですね。
なお、ITという単語を見出しに使っていますが、「スマホを使って、Amazonとかで買い物できる」程度のIT知識があれば十分に対応できます。
②紙で対応したい、紙で対応した方が早い方
紙で対応したい場合は、正直なところどのメーカーでも大差はないかも。
弥生会計を薦めるのは、単純に大手メーカーであり、使っている人が多いからです。
JDLのAI-OCRなどの最新技術もありますが、価格が高いですし、ある程度の規模の会社でないと導入しても意味がないと思います。
しかも、紙といっても、手書き領収書や企業独自の請求書への対応は限界があるため、スーパーやコンビニの領収書がすごい多いとかでないと効果でないかも。
紙で対応する場合は、補助簿を作ってそもそもの会計処理の数を減らしたり、各領収書をフォルダ分けしてきれいに整理する地道な方法の方が効果があります。
また、ITに強い企業、経営者でも、そもそも取引数が多くない場合は、下手に会計ソフトをマネーフォワードなどのAPIに強いメーカーにするよりは、紙を見て入力した方が早いケースもあります。
ということで、紙対応がメインの場合は弥生会計あたりがメジャーで値段もそれなりでいいのでは、と思いますが、数社比較してもいいかな。
3.会計データの移行について



佐々木先生に聞いてみたいのですが、当社の会計ソフトをもし変えるなら、過去のデータってどうなるんですか?
会計ソフト間のデータ移行ですが、実はこれけっこう難しいです。
とくに、経理で「税抜処理」という処理方法を採用している場合は、100%の再現は困難です。
会計メーカー同士で仕様が異なっており、とくに消費税処理が絡むとデータ移行の難易度が爆上がりします。
私の自慢する点で「弥生」「freee」「マネーフォワード」「MJS」「JDL」「フリーウェイ」での相互データ移行には対応した経験があります。
それでも、「税抜処理」での100%以降は困難でした。
(1円単位で合わせるという意味で、大雑把に昨年度の比較データだけ残したたい場合は難易度さがります)
なお、そもそも、過去データはソフトの中でなくてエクセルかPDFで残せればいいなら、だれでも対応できます。
また、「税込処理」ならほぼ100%対応可能です。
会計ソフトのまとめ
あくまで、自分で使ったことがあるメーカーだけですが、比較するとこんな感じ。





マネーフォワードとfreeeが突出していますね。
あくまで感想なので、もしもメーカーさん見ていたら、クレームはおやめくださいね。
むしろ、「うちのソフトの実力はこんなもんじゃない!」と感じていたら、連絡いただければ体験等してみます。
あと、あくまで現時点(2025年)での評価ですし、料金は考えずにIT機能(API連携、クラウド化)あたりで比較しています。
AI-OCR機能は当事務所は重視していない(そもそも紙を減らした方がよいと考えている事務所)ので、IT機能に含めてはいません。
会計ソフトで相談したい、そもそも紙の領収書の整理や減らしたいなどありましたら、お気軽にご連絡ください。



















